産業用ロボットで中小企業の人手不足を解消し、経済成長につなげる
日本では少子高齢化が進み、労働人口が減少しています。現在は様々な分野で人手不足が問題となっていますが、労働人口減少を解決するための方法として産業用ロボットが挙げられます。
日本経済強靭化計画(サナエノミクス)は産業用ロボットを活用した日本の生産性向上が重要だと考えています。
日本の産業用ロボットはシェア世界1位
日本は産業用ロボット生産数世界1位で、世界シェアの6割を占めています。また日本製産業用ロボットの総出荷台数のうち8割は国外向けで、日本の産業用ロボットは世界中で活躍しています。
産業ロボットの多くは自動車の溶接など製造業を支える機械として利用されるケースが多いですが、コロナ渦においてはマスクの包装や箱詰め、検査キットの生産や人口呼吸器の組み立てにも利用されるなど新たな需要が生まれた際にも活用されるなど応用の幅の広いことが特徴です。
このように産業用ロボットの需要は年々増加しております。今後も日本の成長に大きく貢献してくれるような取組みを推進していきます。
中小企業でも導入可能な産業用ロボット
以前は人と産業用ロボットが協働する場合、安全柵が必要でしたが、現在では人とぶつかると自動で止まり、ぶつかっても痛くないなど安全面での技術が向上しているため、人とロボットが一緒に働けるようになってきています。
このような安全面の向上によって、中小企業での導入も期待されています。また、今後は食品産業や農業といった様々な分野で幅広い自動化への活用が見込まれるため、中小企業の人手不足解消に大きく貢献することが予想されます。
産業用ロボットが身近な存在として安全に、多くの企業で活用されるような取組みを推進していきます。
産業用ロボットの課題
順調に成長している産業用ロボットにも課題があります。
システムインテグレーター(SIer)の不足です。システムインテグレーターとは、情報システムの企画、構築、運用などの業務を一括して請け負う情報通信企業ですが、日本にはシステムインテグレーターが不足しているのが現状です。
また、日本のシステム分野では支払いサイクルにも課題があるためシステムインテグレーターが育ちにくい環境と言わざるを得ません。
日本経済強靭化計画(サナエノミクス)では、人材の育成など課題解決に向けた取組みを行い、産業用ロボットが日本の成長につながるような取組みを支援していきます。
- 産業用ロボットの優位性を日本の成長につなげるための取組み
- 産業用ロボットが中小企業でも導入されるための取組み
- 産業用ロボット分野における課題解決のための取組み